FPコラム:ボーナス(祝い金)付きの保険は本当に得なのか?【医療保険選び13のポイント】

今回は、医療保険選び13のポイントの9番目に挙げた「配当・ボーナス」に関連する内容について解説します。

加入から3年ごとにボーナスお祝い金が支払われる医療保険がありますよね。
入院給付金請求等をしていない場合の健康お祝い金、入院等の給付金の有無にかかわらず、一律にボーナスが支払われるものなど、各保険会社で似たようなタイプの保険があります。
わずかでも定期的にお金が受け取れるということに、なんとなくお得感を感じる方も多いのだと思います。

このような一定期間ごとにお金が受け取れるタイプの保険は、本当に得なのでしょうか。

人気のあるボーナス付き保険を読み解く


ボーナス付き保険
画像:ボーナス付き保険ってどんなの?

ちょっと解説してみます。
例えば以下のような医療保険を考えてみます。

年齢:30歳
性別:女性
保険種別:医療保険
入院日額:10,000円(各種特約付加)
保険期間:15年

保険料:8,101円/月
ボーナス:3年ごとに15万円(合計75万円)

この保険は、毎月8,101円の保険料を支払っていくと、3年ごとに15万円のボーナスが受け取れます。保険期間は15年なので、ボーナスを受け取れるタイミングは5回あり、ボーナスの合計額は75万円となります。

これは得だなと思うお客様も多く、実際に一定の人気があります。

半分だけ積立保険だった?ボーナス付き保険のカラクリ


ボーナス付き保険のカラクリ
画像:ボーナス付き保険って本当にお得なのか

しかし、受け取れるボーナスばかりではなく、支払い保険料についても目を向けなければいけません。

保険料の支払いは、8、101円×12ヶ月×15年間で、1,458,180円となります。
約140万円です。

つまり、75万円のボーナスを受け取るために140万円の保険料支出が必要となります。
差額約65万円は掛け捨てですね。

もう少し詳しく解説すると、この保険は、保険料8,101円のうち、約半分が積立で残りの半分が掛け捨てとなっているわけです(計算上は、積立て:4,167円 掛捨て:3,934円)。

つまりこのようなお祝い金またはボーナス付の保険というのは、定期的に受け取れるお金が保険会社から支払われるというより、もともとお客様が積み立てたお金が定期的に払い戻されるということです。
であれば医療保険は掛け捨てと割り切り、この場合であれば医療保険は4,000円という低額な保険料にして、4,000円は銀行預金など他の手段で積み立てた方がお金は貯まるのではと思ったりします。

 

でもやはり定期的にお金を受け取れる方がいいというお客様もいます。

どちらがいいとは一概にいえませんが、「お祝い金」とか「ボーナス」という保険会社の広告向けのキーワードに惑わされることなく、その仕組みをどのようになっているのかを検証することが大切ですね。

 

終身タイプと10年更新タイプ(定期タイプ)はどちらがよいのか?(前回記事)
>>>http://news.hoken.dokomado.jp/article/4545

株式会社ロムルス 佐々木昭人
実際のお客様との対話のなかで頻出される生命保険に関する質問や問題点などを掲載し、豊富な経験に裏付けられたプロとしての回答や消費者目線での「知りたい情報」を満載させています。

 

ホームページ:http://www.romluss.com
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