FPコラム:終身タイプと10年更新タイプ(定期タイプ)はどちらがよいのか?【医療保険選び13のポイント】

今回は、医療保険選び13のポイントの内、医療保険の保険期間と保険料の関係についてです。

保険には終身タイプ、定期的に契約が更新される定期タイプがあります。どちらを選ぶのがよいのでしょうか。その選び方と考え方を解説します。

医療保険の通算保障日数は1,000日で十分?(前回記事)
>>>http://news.hoken.dokomado.jp/article/4110

終身タイプと定期タイプ、それぞれの違いを知ろう


終身と定期のメリットデメリット
画像:終身タイプと定期タイプの違い

保険期間とは、保障される年数のことを言います。
例えば、保険期間:終身といえば、一生涯の保障ということであり、保険期間:10年といえば、10年間の保障ということです。

保障内容が同じ場合、一般的に保険期間が長い方が保険料は高くなり、短い方が保険料は安くなります。

実際の医療保険の例を挙げると以下のようになります。

<X保険会社>

年齢:30歳
性別:女性
保険種別:医療保険
入院日額:10,000円
入院保障日数:120日
その他:各種特約なし

この条件では、終身タイプ定期タイプそれぞれで月々払う保険料は、次のようになります。

<終身タイプ>
払込期間:60歳 ⇒ 保険料:4,870円

<定期タイプ(10年)>
払込期間:10年 ⇒ 保険料:2,270円

このように同じ保障内容でも、保険料には2倍以上の差があります。

ここで終身タイプと定期タイプには次のように、それぞれ特徴的なメリットとデメリットをまとめていきましょう。

<終身タイプ>
メリット:60歳で保険料の払い込みが終了し、一生涯の保障を確保できること。途中で保険料が上がることもないこと。
デメリット:当初の保険料が割高であること。

<定期タイプ>
メリット:当初の保険料が割安であること。
デメリット:保険期間の更新のたびに保険料が上がっていくこと。

定期タイプは10年更新型とも呼ばれ、更新のたびに保険料が上がっていくことがデメリットです。

具体的な保険料推移は以下の通りです。

<終身タイプ:60歳払込の保険料推移>
4,870円で一定

<定期タイプ:保険料推移>
30歳:2,270円
40歳:1,920円
50歳:2,590円
60歳:4,000円
70歳:7,760円
80歳:13,630円(90歳で保険期間終了)
※妊娠出産のリスクがあるため、女性の場合40代より30代の保険料が高くなります。

いかがでしょうか。

定期タイプは契約当初は保険料が安いですが、更新ごとに高くなり、最後は保険料が13,630円と当初の保険料の10倍以上になってしまいます。
しかし、当初の保険料が安い点はメリットの一つといえます。

終身タイプと定期タイプ、払込保険料が逆転するのは何歳?


終身タイプと定期タイプの支払い推移
画像:終身タイプと定期タイプの払込保険料推移

ではいったい、終身タイプと定期タイプ、どちらを選ぶべきか?

現在では、保険期間が終身タイプの医療保険に加入する方が大半となりました。どちらかといえば更新ごとに保険料が上がっていく10年更新タイプを避ける傾向にあると言えます。

しかし、実際には、終身タイプと10年更新タイプのどちらがよいのか?

今回のテーマはこれです。

どちらを選ぶべきかを検証するために、年齢ごとの払込保険料の累計額を試算してみました。

まず、終身タイプの払込が終了する60歳までの払込保険料。

<60歳までの払込保険料>
終身タイプ:1,753,200円
定期タイプ:813,600円

次に、定期タイプの保険期間が終了するまでの払込保険料。

<90歳までの払込保険料>
終身タイプ:1,753,200円
定期タイプ:3,860,400円

例に挙げた保険の場合、実は60歳までの段階ではまだ定期タイプの方が、払込保険料が安いのです。
では、何歳の段階で払込保険料が逆転するのでしょうか。

<定期タイプの払込保険料が終身タイプの払込保険料を逆転する年齢>
75歳
※定期タイプの75歳までの累計払込保険料:1,759,200円

確かに定期タイプは更新ごとに保険料が上がっていくため、最終的には累計の払込保険料は終身タイプよりも高くなります。
しかし、75歳までは、まだまだ定期タイプの方が累計の払込保険料は安いんですね。

医療保険は保険見直しすることを前提に選ぶ


見直し前提
出典:https://www.pakutaso.com/

冷静に考えると、30歳で加入した医療保険を全く見直しせずに60歳以降も継続する方は少ないのではないでしょうか。
商品はどんどん新しくなり、基本的には保障内容は改善され続けていくからです。途中で見直すことを考えると、割高なAを契約することは損かもしれません。

見直すことを前提にすると、若いときは、保険料が安い10年更新型を加入するという選択肢は「あり」だと考えます。
そして40代になったり環境の変化があったときに、終身タイプの保険に見直していくという考え方も現実的だと思います。

とは言っても、60歳で保険料の払い込みが終了し、その後、一生涯の医療保障を確保できるAも安心感があります。

どちらがよいという正解はありません。

大切なことは、それぞれのタイプの保険料推移や今後の見直しの可能性、トータルでの払い込み保険料などを総合的に考慮して、自分にあったタイプを選択していくことです。
保険屋さんの提案をただ受動的に受け入れるのではなく、主体性を持って能動的に選択していくという姿勢が大切ですね。

ご参考になれば幸いです。

株式会社ロムルス 佐々木昭人
実際のお客様との対話のなかで頻出される生命保険に関する質問や問題点などを掲載し、豊富な経験に裏付けられたプロとしての回答や消費者目線での「知りたい情報」を満載させています。

 

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