生前希望者15万人を突破!年々増え続ける「献体」をご存知ですか?

献体という言葉をご存知でしょうか。この献体という制度は、死後の自分の身体を医学の発展のために提供するということです。最近では、死後の献体を希望する人が増えてきており、ご自身の周りでも聞いたことがあるかもしれません。また、希望者数は1985年にはおよそ5万人でしたが、2014年には15万人以上とおよそ3倍に増加しているそうです。

そこで、あまり知られていない献体と呼ばれる行為について、基本的なことから、注意するポイントまで、わかりやすくご説明していきます。この機会に、自分自身の死について、考えてみてはいかがでしょうか。

献体は医学・歯学の発展に重要!その提供は無償で!


献体
出典:https://www.pakutaso.com/

献体をする場合、死後のご自身の身体の提供先には、大学の医学部や歯学部があります。これらの機関で遺体を解剖し、医学や歯学の発展に活用されています。過去には、身元不明者の遺体を解剖して、解剖学の分野で役立てていたこともありました。しかしながら、最近では、献体の希望者が増加しているのです。その理由については、後述します。

この献体は無償で行われます。遺族にも報酬が支払われることはありません。これは臓器提供と同様ですね。この献体後は、遺体を火葬し、その遺骨を遺族に対して、返還することになっています。ここまでの期間は一年から三年ほどです。

また、この献体については、公益財団法人の日本篤志献体協会という団体が、その活動を伝えています。一度、その団体のホームページをご覧になってみてください。

「公益財団法人 日本篤志献体協会」

献体希望者は年々増加!その理由は?


臓器提供
出典:http://www.photo-ac.com//

前述したように、献体の希望者が年々増加傾向となっています。それには理由があるので、ご説明していきます。

まず、保険証の裏面をご覧ください。そこには、臓器提供の意思表示欄が記載されていますよね。その臓器提供が献体の増加に関わっていると言われています。なぜなら、昔と比べて臓器提供などご自身の身体にメスを入れることに抵抗感を持つ人が少なくなってきており、「自分の身体が役に立つのなら提供しても良い」と考える人が増えているそうです。

それに加えて、高齢者の増加も関係していると言われています。老後を迎えた高齢者には医療費などの負担が家族に降りかかってきますよね。自分の死後も金銭面で家族に負担をかけたくない、と考える人もいるでしょう。

実は献体希望者が亡くなった際には、火葬における費用を献体の受け取り側が負担してくれます。ただし、葬式代、遺骨の管理などは遺族がすることになっていますので注意してください。したがって、少しでも家族に迷惑をかけたくないという思いから、ご自身の身体を提供することを考える人も増えているそうです。

献体に自身の身体を提供すべきか?家族の意志も必要!


家族
出典:http://www.photo-ac.com/

この献体という制度には、注意点があります。まず、献体の申し込みは生前に行う必要があります。しかしながら、生前に献体への遺体の提供を意思表示し、献体希望者として登録されても、死後に遺族が遺体の引渡しを拒否してしまうと、通常の死亡扱いとなってしまい献体は実行されません。

つまりこの献体には、自分だけではなく家族の提供意志も必要となってくるのです。したがって、自分自身で死後のことを考えることも大切ですが、家族とも話し合う必要があるのです。それは自分だけで答えを出してもダメだということですね。

 

いかがでしたでしょうか。ご自身が元気なうちから、死後のこと考えたくないかもしれません。ただし、この献体という制度があることを知っておいてください。ご自身には関係がなくても家族が献体を希望するなどの場面に遭遇するかもしれません。家族の意志を尊重するために、そして、ご自身の死を考えるためにも、献体の知識は必要となってくるのではないでしょうか。

大橋さぼてん
大阪在住のフリーライター。興味・関心があるのは、歴史、食、健康。現在は、健康関連の記事を中心に執筆活動中。
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