まだまだ厳しい?最近増えてきた「専業主夫」に公的保障はあるのか

最近「専業主婦」ならぬ、「専業主夫」という言葉が定着してきました。これから専業主夫になることを検討されている方は、生活が成り立っていくか不安な方も多いのではないでしょうか。
30代のビジネスパーソンともなれば、夫婦ともに社会で活躍している人がいる半面、家庭の事情などでいずれかが専業で家庭に入っているケースも多いと思います。そこで専業主夫という「新しい家族の形」の実態と問題点について、この機会にぜひ知っておいても損はないのではないでしょうか。

専業主夫の暮らしはこんな感じ


専業主夫
出典:http://www.photo-ac.com/

専業主夫の暮らしを紹介している漫画ブログとして、最近読者が多いのが「カタリエ」(http://www.katarue.com/)ホームページです。
管理人・ムーチョさんもブログの中で「最初は気になりました。妻の両親にも、数年は隠していたほど」と語っています。
同時にムーチョさんは「同年代の男性に『楽そうで羨ましい』と言われることもたびたびある」「家事はルーチンワークだけにやりがいや楽しみを見いだすのも難しく、毎日続けるのは決して楽ではない」と語っていて、最後には「主夫を選んだことに後悔が全くないと言ったら嘘になります」と、その思いを切実に語っていて、ブログの読者を大いに共鳴させています。これから専業主夫になろうかと悩んでいる方は一度ご覧になってみるといいでしょう。

専業主夫を続けることは中々難しい?


専業主夫のモチベーション
出典:https://www.pakutaso.com/

専業主夫になった人は、先に紹介したムーチョさんだけではありません。最近、専業主夫になったことをカミングアウトして、ブログを立ち上げて航海している男性は多く存在しています。
でも同時に、経済的な事情などもあり、再び仕事に出る専業主夫も多いのだとか。子供が大きくなると学費等がかかり、そこにマイホームなどの取得費用が必要となると、やはり1馬力の経済状態では厳しい場合も多いのです。妻が専業主婦をする場合と同じ問題が発生するわけですね。
また、専業主夫だからといって特別な国から資金の援助があるわけではなく、子供1人に対して定額で支給される児童手当がもらえる程度です。
社会環境としては、企業に属する社会人が専業主夫になるのはなかなか難しいと言ったところでしょうか。

専業主夫が離婚したらどうなるの?


専業主夫が離婚した場合
出典:https://www.pakutaso.com/

専業主夫の家庭で、離婚問題が出た時にはどうなるんだろうか、私は非常に気になりました。
一般的に、子供の親権などは専業で子どもの面倒を見ていた側に移ることが多いので、専業主夫の場合は、当然男性側に親権が移ることが多いようです。

先ほど紹介したムーチョさんも「正直な話、離婚は死活問題」と語っています。
実際、専業主夫の社会復帰は難しく、離婚時の年齢によっては正社員になることもできない状況があり得るし、そのため収入がないと子どもと一緒に暮らしていくことができません。その結果、せっかく得た親権も結局収入がある女性の方に移ってしまわざるを得ないケースもあるのだそうです。

専業主夫は社会で定着するか?


専業主婦は定着するか
出典:https://www.pakutaso.com/

このように、専業主夫という新しい家庭のスタイルは、まだまだ社会の環境が追い付いていないと考えていいでしょう。
先ほどの離婚した場合のケースにしても、女性の場合は、比較的親権が取りやすいうえ、公的保障も整備されているのに、専業主夫は、離婚後の生活補助といった支援体制も確立されていません。
例えば、母子家庭であれば「児童扶養手当」などの手当ても受給しやすいですし、母子家庭の母には、職業訓練の機会提供や母子授産施設への入所など、公的保障がかなり充実しています。その一方で、専業主夫は、男性ということもあり、「いつでも働いて稼げる」ことが視野にあり、公的支援がほぼ存在しないのです。
今後、様々な家庭の在り方を容認できる社会を作るならば、行政は「専業主夫」というあり方についても、ぜひ受け入れられる体制づくりを行ってもらいたいものです。
また、そういった体制が整っていないのは「男は外に出て働くもの」という考え方が、未だに主流であるということが原因ともいえます。近年市民権を得てきたとはいえ、まだまだ「主夫」に対する世間の環境は厳しいものがありそうです。

 

家族の在り方が、どんどんと変わってくる現代社会。家族というものは、生きていくためには欠かせない関わりの1つです。家族それぞれが自分らしく暮らしていくためには、性別や収入だけで役割をあてがう時代ではなくなっています。そのことをぜひ認識して、家族それぞれが自分らしく暮らすためにも、新しい価値観を認め合うことが必要です。

黄昏要人
岡山県在住の39歳。日本実務開発協会認定コーチと東洋文化学院認定心理カウンセラーの資格を活かし、主にボランティアでのカウンセリング活動に関わっています。メンタルヘルスに関すること、コミュニケーションに関すること、IT関連について、みなさんに「そうなのか!」と思っていただける記事を提供してまいりたく思います。
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